読字障害について
最近ゆっくり読み進めている一冊より。
「ICT×特別支援 GIGAスクールに対応したタブレット活用」明治図書 2021
事例の紹介もあり、どのようにICTを活用したのかが書かれています。
見開き1ページに収めるために、文章を割愛している所があるので、行間を推測しながら読む…時間があるからこそやりたい読み方...ことを心掛けています。
その中で、読字障害についての事例があったので、定義を調べようとしたんですが
読字障害って「普遍的な定義が存在しない」んですね。そのため発生率が不明とされているそうです。しかし、公立学校に通う小児の約15%が読みの問題のために特別指導を受けているそうな…。
事例ではデイジー教科書を使うことについての生徒の発言が紹介されていました。
「普通の教科書でも読めるっちゃ読めるんですけど、1文読む度に、前に読んだ文がスーッと頭の中から消えていくんです。それで、何が書いてあったのかわからなくなる。 こっちだと、読んでくれるから最後まで内容がわかるんです」
本文では詳しい実態は解説されていなかったので、この発言から生徒の実態を推測してみます。
「普通の教科書でも読めるっちゃ読めるんですけど」
→目からの入力が出来ないわけではないが、過大な努力を必要とするわりに結局内容は理解できていない経験がある
「1文読む度に、前に読んだ文がスーッと頭の中から消えていくんです。それで、何が書いてあったのかわからなくなる。」
→目からの入力の困難が短期記憶を困難にしている。がんばって読んでいるのに(よくわからない)なぁ...という心の声が聞こえてきます。
「こっちだと、読んでくれるから最後まで内容がわかるんです」
→耳からの入力であれば短期記憶がうまく働き、理解につながる。だからデイジー教科書を使っている。
自分はデイジー教科書を使うことで理解できるという経験をしていることが伺えますね
本の中の提言で触れられている
「ICTは様々な形でのコミュニケーションモードを変換してくれます」という言葉どおり、文字情報を音声情報への変換を活かした実践と感じました。
まだまだ読み進めている途中なので、また本の中身に触れることがあるかもしれません٩( 'ω' )و