1人1台タブレット時代の保護者の役割を考える①
表記の研修(下記にチラシも)にオンラインで参加したので、備忘録も兼ねて感想等をまとめてみます
GIGAスクール構想に伴い、学校現場には1人1台タブレットや高速インターネット回線、クラウドなどが整備されてきています。
そんな中で、現場の教員はもとより、家庭でも「タブレット持って帰ってきたけどどうしたらいいの?」という不安があります。
親自身がタブレットを使った授業を受けたことがないことも背景にあるんだろうな…と。
特別支援学校に通わせている保護者にとっての「生活単元学習って何?」「日常生活の指導って?」といった疑問と同じような感じなのかな…と思ってしまいます。
でも、似ているようですが、親自身もタブレットを使う機会はあることから、また違った視点での不安でもあるんでしょうね。
さっと上がる不安としては
①タブレットばかり触ってたら依存症になるんじゃないの!?
②ネットいじめやトラブルの原因になるんじゃないの!?
というところでしょうか。
研修の中では、「不安の背景を捉える」ことがポイントだと述べられていました。
①の依存症については、そもそも「長時間利用≠依存症」ではないことをおさえておきましょう。
ネット依存症は病気として判断基準があり、詳細は割愛しますが「ネットの利用を自分でコントロールできない状態」を指します。
ネット依存症になりやすい背景としては
(あくまでも‘なりやすい’です。)
家庭環境と発達特性をあげられていました。
家庭環境で大切なことは、いろいろな文化的体験を経験すること、自己有用感が育まれるような傾聴・受容・共感される環境、親の習慣。
文字によるコミュニケーションの方が取りやすいことやこだわりの強さから依存症になりやすいと言われていました。(くりかえしますが、あくまでも‘なりやすい’です。)
ASDやADHDの場合、タブレット機器の導入には計画的に行う必要があるということですね。今後、「どのようなことに留意して導入するか」についても考えてみたいです。
②のネットいじめやトラブルの問題については、そもそも端末の問題ではなく、人との関わりの中で生じるものと捉えていくことがポイントでしょう。
講演の中であがった「ルールと約束」についてはなるほどな〜と思いました。
ルールはいわゆる上位下達的に伝えられるものなので、自分の問題として意識しにくいですが、約束の場合は、子どもと一緒に考えることで自分ごととして捉えやすいという内容。
また、約束を決める際には、時間での判断ではなく、
・行動と結びつけた内容にすること...使うべきではない時間と場所を考える
・優先順位を考えること...家族とのかかわりやゲーム、宿題など何を大切にしたいかを考える
このようなことを意識して約束を決めていくことはポイントとされていました。
学校から一方的に「こうしてください!」と伝えることは保護者としては楽かもしれませんが(適切な内容ならですが...)、親も一緒に約束を考えることで、家族としての約束や大切にしたいものを再考する機会にしたいですね。タブレットの使い方だけでなく、日々の生活の中で何を大切にしたいのかを家族で話し合えると良いですよね。学校側からもそのような提案をしたいものです(OvO)
長くなったので後編へ続きます…